会計士試験と税理士試験の違い


簿記2級をスタートに会計士や税理士を目指す方も多いと思います。今日は2つの試験の違いについて、さらに私の経験上会計士試験で気を付けるべき事をお伝えできればと思います。

 

まず2つの資格の違いについて話します。会計士試験で取れるのは、『税理士+会計士』の資格です。税理士試験で取れるのは『税理士資格』です。

会計士の場合、多くの合格者は合格後『監査法人』で『監査』に携わります。税理士試験の場合、多くの方は『税理士法人』や『税理士事務所』で働きながら税理士の資格を取ります。

 

この違いは、試験制度の違いによるところが大きいです。

会計士試験は(厳密に言うと違う部分もあるのですが)基本的に7科目一発勝負でその総合点で決まります。税理士試験は、科目ごとに合否が決まり一つずつ合格していきます。

そのため、合格までの期間にも差が出てきます。

 

会計士は、早い人なら2年かそれ未満で資格を取得してしまいます。税理士ではかなり早い人でも10年近くかかるのが普通です。

反面会計士は、全科目合格して最低でも会計士の2次試験まで通らないと資格としてのメリットを使う事ができません。会計士にも科目合格というのはありますが、2年で消えてしまうので2次試験に合格できないと対外的には費やした時間のほぼ全てが無駄になるという怖さがあります。そのため、合格できずに何年も受験生を続けてしまい、後に引けなくなるというリスクがあります。

 

一方、税理士は全ての科目に合格できなくても科目合格は一生消えません。また、実務に付きながら勉強をするので最終的に資格が取れなくてもいわゆる『潰し』が効き易いのが魅力です。

 

会計士は税理士資格も同時に取れるのが魅力に思えるかもしれませんが、会計士は税理士と比べると税務の知識を得る機会が少なく相当に頭の良い人でないと税務の分野で開業税理士には勝てない事が多いです。開業税理士として活躍している会計士さんも、多くの場合『税務+自分の強み』を持って開業している人が普通です。

 

また会計士試験は、7科目同時の受験のためどうしても生まれついての『頭の良さ』がある程度ないと厳しいです。もちろん努力で補う事もできますが、早稲田・慶応あたりのある程度勉強の得意な層が毎日8~10時間は勉強してくる臨んでくるので、一日集中して14~15時間くらいやれる自信のある人でないと、『頭の良さ』は普通かそれ以下だけど2~3年で合格したいというのは無理な目標になると思います。それが無理な人は毎日サボらず10時間を4~5年やる事を覚悟して臨んでください。

 

一方税理士試験も大変難しいです。会計士試験によって税理士資格も取れるため税理士試験の方が簡単と思っている人もたまにいますが、全くの誤解です。会計士試験が受験者数減少により以前よりは易化している現在、むしろ税理士試験の方が難しいかもしれません。税理士試験は科目ごとの合格で争うためとにかく得点の取り方がシビアになります。ケアレスミスが命取りになりますし、会計士試験以上に大量のデータ処理が必要なので事務処理能力や記憶力が低いタイプの人には相当厳しい試験になります。

また、長期にわたる猛勉強が必要になるため『努力する才能』が大変重要になります。

 

どちらの試験も合格には大変困難な道を歩むことになりますが、それだけ試験を通じて得られた『努力する力』『考える力』『自分をコントロールする力』は皆さんにとって一生もののかけがえのない財産になると思います。漫然と目標の無い学生生活、社会人生活を送る位なら一度この困難な資格に挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

私たちは最新の試験事情にも通じているので、これから勉強を開始する皆様にも良いアドバイスができると思います。

 

スタッフ 諸星

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